先週末、某県で楽器店の音楽教室と、自宅ピアノ教室の、二足の草鞋を履くピアノ講師のI先生と毎月の電話面談を行いました。
私のお客さんにはこういう方が少なくありません。
私も楽器店の音楽教室でスタッフとして勤務していたので、楽器店の講師の事情ということはよく知っています。
まぁ要するに、レッスン料の手取りが少ないから、なるべく自宅教室だけでやっていけるようにシフトしていきたいということですね。
そういうことで今シフトに向けて取組中の先生や、すでに完全に自宅教室一本で独立された先生が他にもいらっしゃいます。
楽器店の教室から自宅教室に軸足を移すにあたって、「楽器店をやめる」あるいは「どこかの曜日の稼働を切る」というのは、それを切り出す先生の方もなかなか勇気と覚悟がいるようですね。
なかなか皆さん踏ん切りがつかず、覚悟を決めるのに何ヶ月もかかる場合が多いようです。
先週末のI先生も今そんなステージにいらっしゃいます。
「黄金の土曜日」を楽器店の教室に取られちゃってるんですね。
しかも生徒は4名なので、自宅生徒での手取りに換算したらたった2名分でしかないので、非常にもったいないんですよね。
私も何ヶ月か前から「土曜だけでも切っちゃいましょう」と言っているのですが 、これがなかなか決断できない。
同じような先生は他にもいらっしゃいます。
やはり土曜日なんですね、もったいないことに。
なかなか決められない、言い出せないようです。
辞めた後の集客の支援は私の方でしっかりやるし、生徒が来る事もすでにある程度わかっているけれども、やっぱり漠然と怖い、言い出しづらい、そういう感じのようです。
もうね、決めるだけなんですけどね。
腹を決める、そしてやる。
もうそれだけなんですけど
「そうですよねぇ、そうですよねぇ、、、」
と言って決められないと。
職の決断なので、慎重になるのは当たり前ではありますが、最後の最後は「エイヤァと飛び込む」ということが必要になるかと思います。
私には
「早く辞めた方がいい」とは言えますが
「辞めなさい」とは言えません。
最後はご本人の決断なので、私は背中を押してサポートをすることしかできませんが、どうか私を信じて、講師人生を変えていただきたいと思っています。