昨日は全国ピアノ教室オンラインレッスン研究会の中上級クラスの定例会を行いました。
例によってオンラインレッスン研究会と言いつつオンラインレッスンの話題は全く上がらず、その代わり昨日は絶対音感の話で盛り上がりました。
冒頭一発目のお題が絶対音感だったのですが、この話題は大変話が膨らみ、結局これだけで50分も皆さんであーだこーだ盛り上がっていましたよ。
ピアノの先生だけで集まった絶対音感についてのぶっちゃけ話を聞くって、普通の人には多分一生機会のない経験なんじゃないかと思います。
私も聞いてて面白かったですよ ^ ^
自身も絶対音感を持っているというピアノ講師さん達が、実際に絶対音感を持って色々な音楽経験を積んできた上で、絶対音感教育について本音で語り合う会話というのは、なかなか聞けないですよね。
面白かったのは、自分自身も絶対音感を持った上で、絶対音感の習得に対してあまり積極的でない先生が結構多いということでした。
別になくていいんじゃないの?って話です。
もちろん役に立った事もいっぱいあったと言いますが、絶対音感を持っているがために苦労したことや、めんどくさいことになったエピソードも色々出てきて、結局、べつになくてもいいんじゃないかと笑
生活音がドレミで分かるから何なんだ?と
分かってどうするんだ?と笑
実際プロの音楽家でも、絶対音感が煩わしくて、大人になってわざわざ壊したという話もたまに聞きます(絶対音感って壊せるらしいですよ)。
世のママさん達の絶対音感への憧れみたいなものと、現実を知る人とのギャップが結構あるんだなという感じでした。
そもそも子供を音楽家に育てたいわけでもないのに、何でそんなに絶対音感をつけさせたがるんだ?という話でも結構盛り上がりましたよ。
子供に絶対音感をつけさせるのって、親が大変なんですよね。
毎日毎日おうちで、1日に何度もドレミや和音を子供に弾いて聴かせる必要があって、それを何年も続ける必要があるんですよね。
こんなに大変だとは思いませんでしたって、途中で挫折する人も後を絶たないそうです。
そんなに頑張って習得しなくても音楽を学んだり楽しむことはいくらでもできますよ。
プロの音楽家で絶対音感を持っていない人なんていくらでもいますからね。
それに音楽はいつも一人でやるわけではないですから、結局大きくなって、合奏や合唱やバンドなど、人と一緒に音楽を楽しむ時に大事なのは相対音感なのに、たぶん絶対音感をつけさせたがるママさん達の多くは相対音感という言葉も知らないんでしょうね、なんて話にもなりました。
まぁもちろん絶対音感も悪いことばかりではなくて、それを持っていることで音楽を聞き分ける力は格段に上がるでしょうし、音が分かることで音楽をより楽しんだり吸収したりすることもできるでしょうから、私みたいに絶対音感なしで音楽を学んできた人間にとっては、あったら良かったのになあ、もっと楽だったろうなという気持ちは正直ありますけどね。
とにかく、昨日のトークは面白かったですね。
絶対音感、なかなか奥の深い話題ですよ。