昨日は東京都内のフルート教室の講師さんと、半年ぶりにホームページ生徒募集についてのお話を電話で伺いました。

こちらの教室さんは私がホームページを作らせていただいたお客さんの中でも、一番の古株の方のお一人で、もう私の集客サポートコンサルティングはとっくに卒業されているのですが、昨日は久しぶりに「最近どうですか?」みたいな感じでお話を聞かせてもらいました。

相変わらずホームページ生徒募集の方は順調で、継続して安定的にお問い合わせは続いています。

ですが、今は良いのですが

「もしかしたら今後、ホームページから生徒が来なくなる日が来るんじゃないか?という漠然とした不安があります」

と、正直な胸の内を明かして下さったんですね。

先々の事は何があるかわかりませんからね、漠然と不安になるのは無理もないと思います。

実はこれは私も常に頭の中でシミュレーションしていることではあります。

「ホームページから生徒が集まらなくなる事態」というのは、私にとっても経営危機だからです。

そして私も毎月塾に通ってドラッカーの経営理論を学んでいますが、経営環境というものはそもそも変わっていくものです。

自分が今強みだと思っているものは、強みでなくなる日がいつか来るといいます。

いっときは成功していた事業でも、やがて陳腐化し新たな勢力が現れてくる、時代はこれの繰り返しなんだそうです。

これはもう、世の中の理(ことわり)であり、事実は変えられないので、経営者はこの先、どんな時代の波が来るかを常に予測し、どうサーフィンしていくかということを常に考えていないといけないわけですよね。

私の事業においても、この将来起こりうる危機については、いつもアンテナを張っています。

例えば Google 検索のコアアルゴリズムアップデート。

これは一番起こりうることですね。

Google 検索の順位を決めるための計算式であるアルゴリズムは日々アップデートされており、年に何度か大きなアップデートが行われています。

この一年の間にもすでに3回の大きなアップデートが行われました。

この Google アップデートによって検索順位が大きく入れ替わったり、時には順位が大きく下がってしまうこともあります(その逆もありますが)。

このようにホームページを作って検索エンジンから集客するマーケティング手法(SEM)にはこうした、 Google のさじ加減ひとつで大きく変わってしまう危うさが常にあります。

なので私は Google の動向、最新の検索対策のトレンドについては常に情報収集をして、お客さんのホームページの検索対策についても最新のアドバイスをしていくようにしています。

例えば Google の一強体制崩壊のリスク。

去年あたりから Google や Amazon と言ったGAFAと呼ばれる巨大 IT 企業が世界中で裁判を起こされています。

彼らが独占禁止法的なものに抵触しているということだったり、それにより市場の健全な競争が妨げられ、世の中に出られるべき新しいテクノロジーの芽を彼らが摘んでいる、というような裁判がアメリカやユーロ圏で結構起きているようなんですね。

Google や Facebook が新しい技術を持ったベンチャー企業が現れた時に彼らを買収することで、彼らは独占状態を維持しているというような裁判なんだそうです。

なので今まではネット検索の世界と言うと Google の一人勝ち状態でしたが、もしも、こうした一連の裁判の先に Google の1強体制のほころびが待っているとしたら、それはリスクという意味でもチャンスという意味でも、大きな転換点となるでしょう。

他にも色々なリスクは考えられますが、このように大きな時代の転換の波は、この先どこかで、何かしらの形で必ず訪れるだろうとは思います。

こうした大きな時代の波は個人や一企業に、変えたり止めたりなんてできるものでは到底ないでしょう。

大事なことは、永遠の安泰なんて存在しないことをしっかりと理解し受け入れた上で、常にアンテナを張りながら舵取りをしていくこと、常に変転する世界の中で自らも変わり続ける勇気と覚悟を持つことなのではないでしょうか。

「 Web マーケティングは時代の波とのサーフィンである」

これは私の Web マーケティングのお師匠さんの言葉ですが、まさにこの通りなんじゃないかと思います。