今日はオンラインレッスン研究会の中上級クラスの日だった。

いつも様々な話題で盛り上がるのだが、今回は話題の1つにハノンが上がった。

ピアノ教室でも昔からお馴染みのトレーニング教材である。

たしか

「ハノンは何年生頃からやらせますか?」

みたいなお題から始まった気がする。

それをきっかけに、ハノンについて芋づる式にいろんなお悩みや情報交換が始まっていった。

もう、出るわ出るわ、ハノンだけでたぶん30分くらい盛り上がっていたと思う。
Zoomのその時だけでなく、終わってからLINEグループでの情報交換も止まらなかった。

特に「昔ながらのハノンはつまらないから、何か良い手はないか?」みたいな流れから始まったのが、ハノンのバリエーション教材の情報交換である。

ハノンから派生したトレーニング教材ってそんなにあったの!?
って、私も驚いた。

連弾になっていて先生がメロディーやハーモニーを弾くもの
エレクトーンのオーケストラ伴奏がついたもの
ポップスのハーモニーのついたもの
ジャズのハーモニーのついたもの
ジャズ仕様で左手がウォーキングベースになっているもの

等々、びっくりするほどハノンバリエーション教材が次から次へと紹介されていった。

教材のネーミングも

コードで楽しむハノン
あきない!ハノン
連弾であそぼう!超楽しいハノンおもしろアレンジ♪
ゴーゴー ぐるぐるハノン ピアノであそぶ連弾曲集
オスカー・ピーターソンのジャズハノン

など、賑やかなのもがめじろ押しだが、こんなネーミング1つにも

ハノン=飽きる、つまらない

という裏のニーズが透けて見える。

おもしろいことを考える人がいるものだ。

私も作曲をやっていたので、ハノンにハーモニーやメロディーを付けるのは、なかなかそそられるものがある。
弾く側というより、アレンジするほうにワクワクを感じる。

決められた音型にいかにうまくハメるかというパズルゲームのようだろう。

カノンを書く時の思考になんとなく似ていそうな気もするが、カノンよりは縛りが少なくて自由度は高そうだ。

オリジナルはストイックの権化のようなハノンである。
楽しく取り組めるのは大歓迎だろう。

ちなみに、ハノンさんはフランス人だから、本当は「アノン」って発音するんだって。