今日のオンラインレッスン研究会初級クラスで、ピアノ生徒をコンクールに出すことの難しさが話題に上がった。
せっかくピアノコンクールに参加しても、賞がとれなかったらがっかりして終わってしまう。
多くの人が賞をもらえるコンクールに参加して、そんな賞すらもらえなかった時にはなおさらだ。
ピアノコンクール会場では、子どもを叱る親を目にすることもあるそうだ。
いたたまれない光景だが、それを見ていたピアノ講師さんも、自分の子どものコンクールの時は同じように思っていて責められなかったという、生々しい体験談も上がった。
コンクールの難しさ、親子の難しさについて、あーでもないこーでもないと、盛り上がった話題だったのである。
それにしても、この話を私は聞いていて、コンクールってなんだかスポーツの大会みたいだなって思った。
競い合って、勝ち負けがあって、嬉しい思いをしたり、悔しい思いをしたりする成長の機会である。
でも、話を聞いていてスポーツのような爽やかさが無いのはなぜだろう?
と、単純に思ったりもした。
負けて悔しい。
涙が出るほど、めちゃくちゃ悔しい。
それをバネに次へ向けてがんばろう、なんて話はスポーツの世界にはどこにでもある。
私だって中学では剣道部だったから、その辺はなんとなく分かる。
でも、ピアノコンクールの勝ち負けについては、なぜかこういう方向に転がる話は意外と聞かない気がする。
先日の研究会でもこういう話にはならなかった。
スポーツのような爽やかさがないどころか、何か陰湿なムードすらあると感じるのは私の気のせいだろうか、、、
勝とうが負けようが、要は指導者がその機会を何と捉えるか、その1点なんじゃないかと、私個人としては思う。
コンクールへの負の印象、これももっとこの業界から払拭されるといいのになと思った出来事であった。