昨日は午後に、新潟のピアノ教室さんからLINEメッセージを頂き、無料LINE電話相談を行いました。
Jimdoを使ってご自分で作ったホームページがあって、最近そのホームページのテコ入れを考えているそうで、いろいろネット集客の本を買ったり、コンサルタントの人に相談したりということをしていた流れの中で、私のこともネットで見つけて何かアドバイスをもらおうと思われたようです。
ホームページを作るためのいろんな本を読んでいると、どの本にも「まずコンセプトを決めましょう」みたいなことが書いてあるそうなんですね、それでコンセプトってどうやって決めたらいいんでしょう?というご質問を頂きました。
コンセプトを決めましょうとか、ペルソナを決めましょうとか、そういった一般論的な ハウツー については皆さん割と知ってはいらっしゃるんですけれども、なかなかそれを「自分の場合」に落とし込むのができないんですよね。
こういう時に多くの人がよくやるのが、「とりあえず他の人を見る」という行動です。
他の教室はあーだから
知り合いの教室はこーだから
みたいな感じで、よそを見るのが大好きな人が結構多いんですけれども、私としてはそんなことよりも「まず、あなたはどうしたいんですか?」ということが大事だと思います。
コンセプトって、要するに経営戦略のことですから、その事業の中核に何を据えるかということです。
この出発点が「自分の意思」から始まっていないと(他者に依存していると)、芯のないタコのような事業になってしまうでしょう。
昨日の新潟の先生は既にそこそこの数の生徒さんがいらして、現状はそんなに生徒さんに困っているわけではないので、少しずつでもいいから「来てほしい生徒に来てほしい」とのことでした。
私の得意分野です。
自分としてはあんなレッスンをしたいとか、こういう生徒に来て欲しいとか、思いとしてはいろいろあるんだけれども、じゃあそれでいいんだろうか?となかなか踏ん切りがつかないんだそうですね。
確かにここの判断は難しいところだろうとは思います。
戦略の話ですから、それをやったら後々どうなるか?ということまである程度予測できないと、判断が難しいところだろうとは思います。
どの山を登るかはそれぞれの自由ですけれども、中には険しい山いや緩やかな山、自然の豊かな山や不毛な岩山など色々ありますからね。
この出発点を読み誤ると、後々苦労することになるとは思います。
昨日の方は、私のところに相談に来る前に他の経営コンサルタントの方にも相談されたそうです。
そのコンサルタントさんが言うには
「今はコロナでデジタルトランスフォーメーションの時代ですから、オンラインレッスンがアツいですよ!」
と言われたそうですよ。
へぇー、そうなんですか。
あっちこっちでいろんな意見を聞くと、どれがいいのか分からなくなってしまうんですね。
人からもらう意見にも峻別が必要ですからね。
その意見を採用するしないを判断できる眼がないと、なかなか難しいんじゃないかと思います。
そしてコンセプトを決めたとしても、その先には集客の現実がありますよね。
経営戦略やブランディング戦略を決めた後は、それを形にしていくための Web マーケティング戦略の策定に移っていくことになります。
なので Web 戦略というのは経営戦略の手段であって、経営戦略がそれに先立ってあるべきものなんですね。
ただ一方で、経営戦略を決めたは良いけれども、その後の Web マーケティングの段階での難易度が高いと、結局うまく集客をすることができず、経営戦略が絵に描いた餅のようになってしまうこともあります。
ここが難しいところなんですよね。
やりたいコンセプトを決める。
集めたいペルソナを決める。
それはいいんですけれども、それで決めて、最終的に売れるのか?というところまでの目処もある程度ついていないとちょっと怖いものがあります。
実際はやりながら軌道修正はして行きますけれども、出発前からしてまずかったら、不毛の大地を選んでしまったら、やはりどんなに頑張っても苦労するということはあるんじゃないでしょうか。
事業のコアになる戦略の策定にはそういう難しさがありますので、昨日の新潟のピアノ教室さんも、しっかりとよく考えて、素敵なピアノ教室を作っていただけたらと思います。