先週末、東京都の某区でピアノ教室を営まれているA 先生という方からLINE 電話相談を伺いました。

現在40人以上のピアノ生徒がいるもののその半数以上は中学生以上で、コロナ以降ご紹介による新規入会が激減したため退会者数が入会者数を上回ってしまい、先細りを危惧してのご相談でした。

半分以上が中学生以上という比率はさすがにちょっと心配ですよね。

数年以内に総生徒数がガクッと減るタイミングが訪れるのは火を見るよりも明らかかと思います(すでに起きた未来)。

今まではホームページも看板も出さず口コミだけで生徒が集まっていたそうですが、下からの小さい子の補充が減ってくると教室の生徒の年齢構成比率が徐々に少子高齢化?していく感じなんでしょう。

こういうピアノ生徒数の減少がわかりきっている場合はもう、痛みが出る前に(実際の生徒数が減る前に)対策を打たなければいけませんよね。

これから Web を始めるにしたってすぐに結果が出るわけではないですから、先を見越して早めに手を打つ必要があります。

また今回の A 先生はコロナまではご紹介で生徒が集まっていたと言いますが、共働きとコロナによってママ友の繋がりが希薄になり、ご紹介のチェーンが断絶してしまったとのことですね。

よくピアノ教室の先生ご自身のお子さんが小さいうちは、先生自身のママ友やお子さんのお友達経由で生徒さんが集まっていたものの、お子さんが大きくなるにつれて小さいお子さんやそのママさんとの繋がりがなくなっていき、自然と小さい生徒さんの入会が減っていったというお話はちょくちょく聞きます。

同じように小さい生徒さんのママ友同士のつながりが一度途切れてしまうと、その生徒さんたちが教室に残って学年が上がっていったとしても、小さいお子さんたちにリーチできる経路は回復せず、そのまま口コミも激減してしまったという流れだったのでしょう。

口コミやご紹介でピアノ生徒が来てくれるというのはありがたい話ではありますが、今回のような社会環境の変化に影響されやすい不安定さも否めないというところでしょうか。

今はもう子供のピアノ教室もスマホでネットを見て探すのが当たり前の時代ですから、やはり ホームページを作成するなり SNS を頑張るなりして、安定的に小さい生徒が供給され続けて、少子高齢化的な逆三角形の年齢構成比ではなく、ロケット鉛筆のような寸胴型で「常に下から入っては持ち上がり、やがて上から出ていく」という仕組みを構築するのが理想的ですよね。

実際それは可能だし、私のお客さんのピアノ教室でもそういう仕組み作りに成功しているところはたくさんありますので、これを機に教室の運営システムの刷新にチャレンジされると良いかと思いました。

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