今週は、残念な事案が重なってしまいました。
先週、埼玉県某市のピアノ教室の先生からご相談のLINEメッセージを頂いたのですが、そのピアノ教室さんの住所は「第1種住居専用地域」という用途地域なんだそうです。
その名の通り、住居専用の地域なので、お店をかまえて商売をしてはいけないと、法令で定められている地域ですね。
当然、ピアノ教室も軒先に看板を出すこともできないそうです（というか教室自体ダメ）。
そんな場所での「法律で禁止されている営業活動」に手を貸してほしい、というお話なんですね。
ブラック案件です。
「法令違反という赤信号を、一緒に “寄り添って” 渡ってほしい」という事なのですが、渡れるわけがないですよね。
弊社は「めんどうみ主義」で、二人三脚で寄り添うコンサル付きホームページ制作を謳ってはいますが、違法行為にまで寄り添うことはできません。
当たり前です。
その地域では、リアルで看板などを出すことができないので、ホームページで集客しようというお考えなんですね。
「ホームページこそ、その場所で商売をしていることを公にアピールするものなんですから、HPも当然ダメなんじゃないですか？」って訊いたら
「○○駅徒歩×分みたいに、ぼやかせば大丈夫だ」って言うんですね。
いやいや、ホームページが検索上位に出てくるようになればめちゃくちゃ目立つし、近隣のピアノ教室さんにめちゃくちゃ見られますから、面白く思わない同業者に通報されたら一発アウトだと思いますよ。
他にも「最近引越してきた新しい家は、知ってか知らずか看板を出している」とか、「看板を出さなければ “黙認” されるから大丈夫」とか言うのですが、本当でしょうか？？
「赤信号を渡っても罰せられない時がある」という事は、それが「黙認」されている事を意味するわけではないですよね。
「他の人は赤信号で渡っている」
「他の人は赤信号を渡っても罰せられていない」
という事は「自分も赤信号を渡って良い」という事にはならないし、違法行為であることも変わりません。
コンプライアンス（法令遵守）という言葉がありますよね。
個人でも法人でも、法令で定められている事はきちんと守りましょう。
違法行為というのは「自分がやりたいから」「仕方ないから」「他の人もやってるから」「他の人がやって咎められていないから」という理由で行って良いものではありません。
という事で、今回のピアノ教室さんへのホームページ制作と集客コンサルは、「法令違反に加担する行為」と判断し、弊社としては法令を遵守してお断りをさせて頂きました。
正々堂々、大手を振って商売をする道を模索していただきたいものです。
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