年の瀬だというのにスマホを Android から iPhone 13に変えてみた。

お目当てはカメラである。

年明けから YouTube 動画をまた再開しようと思っているのだが、良いカメラが無くて、どうしようかしばらく考えた末のことだ。

以前は GoPro で動画を撮っていたのだが、この GoPro がどうにも使いづらくて、それが前回の YouTube が3ヶ月でおさぼりモードに入ってしまった原因の一つであった。

そもそもアクションカメラを室内でのトーク動画に使おうという時点でおかしな話であったのだが。

それで最初は一眼レフカメラを買おうと考えていた。

画質としてはやはり一眼レフが最強だからだ。

だが、調べてみると一眼レフは結構高い。

そこそこのもので妥協しようとしても10万円は軽くかかるし、ソニーのアルファ7など人気の一眼レフとなると20万円を軽く超えてくるのだ。

そこで浮上してきたのがスマホを新調してしまったらどうか、という案である。

YouTube で各スマホ機種の画質を比較した動画を見てみると、最近のスマホはかなり、一眼レフに肉薄するレベルまで到達してきていることが分かるだろう。

しかもハイエンドモデルでなければ10万円せずに買える機種も多い。

私の場合は、スマホでぷらぷら街撮りをしたり、夜景を撮ったり、背景がぼやけたオシャレな写真を撮ったり、綺麗なお姉さんをより綺麗に撮ったりするわけでもなく、室内で自分がしゃべる動画を撮るだけなので、「○○ Pro」みたいな上位機種は必要ないわけだ。

一眼レフと比べると

「なんだスマホ安いじゃん」

っていう話である。

スマホなら一眼レフよりずっと安い値段で良いカメラが手に入る。

しかもついでにスマホ自体も新調できるし(もはやカメラが本体)。

前の Android ももう四年以上使っていたので、そろそろ変えてもいい頃かなとも思っていたところだし。

ということで、年末ではあったが急遽スマホを買い換えることにしたのだ。

iPhone 13にした理由はカメラの性能が良さそうだったからだ(私は Apple 信者ではない)。

他にも Galaxy とか Xperia とか画質の比較動画をだいぶ見たのだが、今の時点ではどうやら iPhone 13が一番良さそうだと感じた。

それと iPhone を選んだ理由はもう一つあって、それは私のお客さんであるピアノ教室の先生方で iPhone ユーザーが多いからだ。

よくホームページを作成したピアノ教室の先生に、ブログの投稿操作の仕方などをレクチャーする時に、相手のスマホが iPhone だと、私も実機を自分の手で触ったことがないので、ネットで調べた情報とか、他の先生から聞いた情報などでなんとなく話をしていたので、この機会に iPhone デビューできるとそういった面でもプラスになると考えたからだ。

実際に Android から iPhone 13に機種変更してみての実感はどうかと言うと、まず物理的に重いと思った。

これまでの Android のスマホよりもだいぶ重く、厚みもある。

なんだか重いし、ゴツくて、持ってて疲れるな、という印象だ。
この残念感は結構大きい。

使用開始後のアプリなどの操作感については、最初の諸々の設定が整うまではアカウントの登録やパスワードの登録などが面倒くさかったが、一通り設定が出来てくるとだいぶ快適にはなってきた感じである。

画面のスワイプや長押しなどによる動作の違いも大分 Android とは違くて、最初はそれこそ手探りな感じだったが、触っているうちに色々分かってきて、すぐに快適に操作できるようになってきた。

とは言え Android と比べて特に快適かと言うと、そういう印象は私は受けていない。

iPhone は iPhone でいいけど、 Android でも別に全然問題なかった。

どちらが良いとか悪いとかというほどではなく、単に「違う」と言う印象である。

iIPhone と言うとよく iCloud だとか、 iPhone 独自のアプリやクラウドとの連携が便利だと言う Apple 信者さんの熱心な意見を聞いてきたが、実際に触ってみると、「別に iPhone のアプリでなくてもいい」というのが、長年 Windows と Android を使ってきた私の正直な感想である。

要するに iPhone にできることは、他のデバイスやアプリにも大抵のことはできるということだ。

まだ iPhone を触っている途中ではあるが、一通りざっとアプリを触ってみた感じ、べつに、今まで Google ドライブと Google のアプリを中心に組み上げてきたツールの連携を変更する必要性は全く感じなかった。

同じようなことはアンドロイドの時からやっていたからだ。

こんなに冷めた目で最新の iPhone を手にする人はあまり多くないかもしれないが、仕方がない。

私の中では「スマホ付きのカメラ」を買った、みたいな経緯なのだから。

今回 iPhone を購入するにあたり、ピアノ教室の先生方にどうして iPhone ユーザーが多いのかということもちょっとわかったような気がした。

というのは iPhone は本体からアプリから Apple が一括で管理していて、 OS のアップデートも頻繁になされているということで、セキュリティ面の安全安心を結構売りに出している点だ。

ピアノ教室の先生方はアナログさんが多くて、インターネットや it 機器に対して漠然とした恐怖を持っている人が多い。

よくわからないから、知らないうちに自分が害されるのではないかという、漠然とした不安を持っている方が多いのだ。

そういった人たちに対しては、この iPhone のセキュリティ面でのアピールはイチコロであろうことは想像に難くない。

ちなみに今回、同じ電話番号を使いながら電話会社を変えてみた(MNP乗り換え)。

てっきりこれまでのアンドロイドはもう使えなくなってしまうのかと思っていたのだが、電話会社との契約が終わっても Wi-Fi に繋がっていればスマホは使えるんだということを今回初めて知った。

普通の通話ができなくなるだけで、他のインターネットやアプリは今まで通り普通に使えているのだ。

まだ試していないが LINE 電話や、 Messenger の通話や、 IP 電話アプリも多分普通に使えるんだろうと思う(LINEは iPhone に引き継いだけど)。

私はずっと家で仕事をしていて、外出も、ほとんど食事やスーパーに行くぐらいしかしないインドア派なので、実質的にスマホが2台になったような感覚を受けている。

普通の通話なんて普段からほとんど使わないから、使えなくなってもほとんど困らない。

この点はなんだかすごく得をした気がしている。

Android の操作性も忘れずにいられるので、今後のお客さんとのスマホの操作説明については、 Android も iPhone も両方、実機を見ながら行えるようになったのはとても大きなポイントだ。

この二台をこれからどうやって使い分けていこうかと目下思案中である。

もしかしたら iPhone は YouTube 動画を撮るために普段は三脚にずっとつけっぱなしにして(なにせ重いし)、家の中でのスマホの使用は今までの Android をメインで使い続ける、なんてこともあるかもしれない。

それか、メインはやはり iPhone にして、今までの Android はベッドの枕元にでも常設しておいて、常にブルーライトカットの夜間モードにしておいて、夜中にふと何か思いついたときのメモ帳(これ結構大事)代わりに使うのも悪くないかなと思っている。

何であれ、来年からこの iPhone 13(カメラが本体)には大いに活躍してもらおうと思っている。

今回の YouTube は3ヶ月坊主で終わらないよう、頑張るとしようじゃないか(いや頑張らない方が多分続くかな)。