今日も気ままに語っていく。

最近スマホを iPhone 13に変えたのだが、新品の iPhone を箱から出した時に、ケースやディスプレイの保護シートがないことに、とてもソワソワした。

スマホを新調した時に同じような感覚を覚えた方は少なくないのではないだろうか。

なんとなくスマホが「まるごし」みたいな感じがして、大変そわそわするのだ笑

新品のピカピカなスマホが目の前にあるだけに

「今何かあったらどうしよう」

という不安が常につきまとって、ちょっとテーブルの上に置くだけでもやたらと慎重になってしまったりするわけだ。

これは精神衛生的に非常に良くないと思った。

かといって今から Amazon でポチっても、届くのは早くても明日か明後日というタイミングだった。

この丸腰状態のままIPhone を触って初期設定を進めなきゃいけないのかと思うと、何とも嫌だったのだ。

ということで初期設定はほどほどに、近所の家電量販店まで諸々のアクセサリーを買いに行くことにしたのだ。

初めての iPhone で充電用のライトニングケーブルを持っていなかったというのも大きい(付属のケーブルは片方が USB Type C でやはり具合が悪かった)。

私はここ何年もずっと家電とか電気製品はほぼ全て、 Amazon や楽天などネットで購入してきた。

電気製品は楽器のように個体差を気にしなくていいし、肝心なのはスペックと値段なので、わざわざ時間を使ってお店に行って、限られた陳列品の中から選ぶ必要性を感じていなかったからである。

しかし今回のようなある種の「緊急事態」、「今すぐ欲しい!」という時には、やはり近くにお店があると便利だな、お店まで買いに行くという選択肢はありだな、と思った。

正直、1日待って Amazon で買えばたぶんもっと安く買えたとは思う。

でも私はその1日待つのが嫌だったのだ。

丸腰のまま1日スマホの初期設定をするのも、丸腰だからと新しいスマホを触らずにいるのも、どっちも嫌だったのだ。

もう、

今すぐやりたい!
今すぐ欲しい!

という思いに駆られていたのだ。

これは家電量販店に行って「1日という時間を買った」とも言えよう。

いわゆる「時は金なり」というやつだ。

そんな風に久しぶりに家電量販店に行き、たまには悪くないと思いながら、店内をぷらぷらするうちに、他にもお店まで出向くメリットを感じ始めた。

今回はスマホのケースや保護フィルムが第一の目当てだったので、真っ先に iPhone のアクセサリー売り場に行った。

そして陳列を見てみると、ものすごい数のケースが店に並んでいるのである。

どれを選べばいいのかと悩んでしまうが、スマホのケースと言うとやはり長時間手に持つもの、手で触れるものなので、持った感じの感触はとても大事だと思う。

この触感については、ネットでは感じ取ることはできない(いつかテクノロジーの進歩によって五感を伝える技術も生まれるかもしれないが)。

私はシンプルな透明のゴムのソフトケースが良かったので、その辺りを色々見ていたのだが、透明のゴムのソフトケースにも色々と種類があるのだ。

ゴムの厚みやふにゃふにゃ具合が微妙に違って、実際にスマホに装着して持って比べてみると、手の感触で違いを確認することができた。

これは現地まで買いに来て気づいた意外な発見であった。

私は iPhone 13 が思いの外ぶ厚くて重いことに不満を持っていたので、なるべく薄めのケースを選ぶことにしたのだ。

他にもお店まで買いに来るメリットはあって、例えばスピーカーだ。

スピーカーの音質についてはネットではなかなか確認ができない。

動画などで撮って載せていたとしても、生の空気の振動の本当のところは、現物を前にしないとわからないだろう。

他にはテレビにしても、大画面の存在感や臨場感、4Kテレビの画質の綺麗さなどは、やはりネットでディスプレイを通して見るより、現物を目の前にする方が圧倒的に実感がわく。

そんな体験をしてみると、電気製品にしても、見たり、聞いたり、触ったり、感じたりと、「事前に五感で確認して購入できる」ということに、ものすごく新鮮な感覚を覚えたのだ。

これはれっきとした付加価値である。

ちょっと昔の人が聞いたら「何を当たり前な、馬鹿なことを言ってるんだこいつは」という感覚なのかもしれないが、それだけ私がインターネットに慣れすぎてしまっていたということなのかもしれない。

今まではお店まで直接買いに行くのは、服とか靴とか眼鏡とか、個々人の身体に装着するものぐらいでいいと思っていたが、まさか電気製品もそうだとは意外な発見だった。

今まで良しとしていたこと、正解だと思っていたことが覆る意外な発見は面白いものである。

今度からは家電量販店に出向く事も選択肢の一つとして、頭に置いておくこととしよう。

そんな年の瀬を過ごしている永井である。