今日も気ままに語っていく。

久しぶりに私がスガナミ楽器で勤務していた頃の話だ。

楽器店には通称「自店」と呼ばれるオリジナルレッスンコースがある。

ヤマハに講師を派遣してもらうレッスンコースではなく、楽器店が講師と直で契約して実施していく、その楽器店独自の音楽レッスンコースだ。

私がいたスガナミ楽器にもこうしたコースがあって、私が新規立ち上げを担当したコースもあった。

守秘義務があるのでここでは詳細に言えないのだが、私はそのコースの担当スタッフだった事もあり、そのレッスンのオリジナル教材を作る仕事もしていた。

教材を作ると言っても、中身の楽譜を作るのは担当講師さんの仕事だったが、私の仕事は講師さんが書いた手書きの教材を、パソコンできれいに仕上げる作業だ。

文章の場合は清書と呼ぶが、楽譜の場合はこれを浄書と呼ぶ。

私は20代の頃からパソコンを使って作曲や編曲をしていたので、その時に使っていたFinaleという楽譜作成ソフトのスキルが役に立ったのだ。

職場にMIDIキーボードという、PCにドレミの情報を送るための鍵盤(マウスのクリックが白黒の鍵盤状に並んだようなもの)を持ち込み、バツバツと楽譜を打ち込んでいた(Finaleの操作用語で「高速ステップ入力」という)。

一芸があると使ってもらえるという、おもしろい職場だ(当時の上司Y氏には感謝している)。

今思うと、楽器店というのはおもしろいもので、いろんな芸を持った人たちがゴロゴロいた。

そういう人たちが集まるところなんだろう。

その辺りの話もそのうちするかもしれない(しないかもわからないけどね)。