ピアノ教室のレッスン料だって胸を張って値上げすればいい ~ 都内某区のピアノ教室 N 先生との電話コンサル

昨日は東京都内某区のピアノ教室の N 先生に電話コンサルを行いましたよ。

「レッスン料(月謝)を値上げしたいのだけど、生徒さんへの告知の仕方などを相談したい」

とのご希望でした。

レッスン料の値上げって、本当はやりたいけど怖くてなかなかできない、という先生も多いのではないでしょうか。

昨日の先生は、まだ数年前にその土地でピアノ教室を開業したばかりで、お子さんが小さくて生徒さん達に迷惑をかける可能性があったため、本来の希望の料金よりも安めの設定でレッスンを始めていた経緯がありました。

しかし今はお子さんも少し大きくなったし、そんなに迷惑もかからないことがわかってきたので、本来の料金にしたい、ということですね。

全然良いと思うんですよ。

N先生はレッスンの質も重視していて、近隣のピアノ教室さんよりも充実したレッスンをしていることを自負されています。

開業してから数年が経ってそれなりの成果も出てきているようです。

だったらそれに見合った価格にすべきですよね。

「良いものは高い」

当たり前のことですよね。

良いと言いつつ安いと、何か裏があるのかと思ってしまいます。

自分にとっての適正価格で販売できない理由としては、「相場から外れるのが怖い」ということも多くの先生はおっしゃいます。

「みんなと足並みを揃えていればなんとなく安心」

↑こういう感覚ないですか?

「一人だけ違うことをしてはいけない」

私たちは子供の頃からそう叩き込まれてきましたよね。

これ、大変な洗脳だと思います。

ビジネスにおいてはこの考えは致命的です。

完全に致命的です。

ビジネスにおいては

よそと違ってナンボ

よそより目立ってナンボ

よそより突出してナンボ

です。

私たちは子供の頃から

「みんなと一緒」

↑これを守っていれば、少なくとも怒られなかったし、叩かれることもなかった。

でもビジネスにおいては、自己防衛にならないどころか、生き残ることすらままならないでしょう。

今回のN先生はそれをよく理解していらして、高付加価値からの高価格戦略を取られました。

私もこの路線は賛成です。

日本人はもういい加減、安売り信仰を捨てるべきです。

ピアノ教室や音楽教室の業界に限ったことではありません。

安さこそ良いんだ、値上げは悪いことだ。

↑この考えから脱却できなければ、血で血を洗い、どんどん淘汰されていく時代に既に突入している。

私はそう思っています。

安さで勝負するのではなく、価値で勝負すべきです。

これが商売の本道だと思います。

きちんとした価値を提供して、お客様に喜んで頂き、相応の対価を頂く。

これが健全な経済の在り方なんじゃないでしょうか。

ですから、ご自分の提供価値に自信があるなら、ピアノ教室のレッスン料だって胸を張って値上げをすればいい。

私はそう思います。

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