先週、滋賀県のピアノ教室のH先生という方からLINEメッセージをいただき、昨日無料のLINE電話相談を伺いました。
H先生のもっぱらの心配事は、レッスン料の値上げについてでした。
「気づけば月謝が30年前のまんまでした」
とのことで、去年の春に1000円ほど値上げされたんだそうです。
それでもまだご本人の希望額には足りないということで、今年もう一発、1000円値上げしようかどうか、ということで悩んでいらしたんですね。
「20年、30年同じ月謝でやってきた」という話も割とよく聞きますよね。
まあ、バブル崩壊以降は「失われた30年」なんて言われていて、この30年は日本の物価全体がほとんど上がってこなかったので、ピアノ教室のレッスン料が20年、30年変わらなかったというのも、それほど不自然ではなかったのかなと思います。
しかし、去年ついにこの潮目が変わり始めましたよね。
去年から日本経済は、賃金上昇と物価上昇の好循環に入れるかどうかという、30年来の好機に差し掛かっています。
正直この30年、日本はデフレ病とでも言うような状態になっていて、「値上げは悪」「安いことが正義」みたいな価値観がずいぶん、こびりついていたように思います。
だから企業もなかなか値上げができなかったわけですね。
ピアノ教室の先生方がレッスン料の値上げをためらうのも、ここにあるのではないかと思います。
でもね、そもそもの経済自体の話で言えば、物価上昇は良いことなんですよ。
物価が上がればこそ企業の売り上げも上がり、企業の売り上げが上がればこそ賃金も上がり、物やサービスがさらに売れる、これの循環が継続する状態を経済発展といい、好景気と呼ぶのではないでしょうか。
ですからピアノ教室の月謝の値上げも、経済全体から見れば良いことです。
それはピアノ教室の先生の月謝収入（賃金）が上がることであり、それがまた次の消費に循環していくからですね。
ですから、ここ1～2年の物価高で、まだレッスン料の値上げに踏み切れていないピアノ教室さんは、ぜひ自信を持って、胸を張って値上げをすれば良いと思いますよ。
昨日はそんなお話をさせていただいた、滋賀県のピアノ教室のH先生との無料電話相談でした😊
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