先日あるピアノ教室の先生と電話で話をしていた時に、中学生の反抗期を作っている原因の1つに、親が勉強しろしろと迫るから、と言う話題になった。

試験が終わって家に帰るたびに

「試験どうだった?」

なんていちいち聞かれていたら、それは嫌にもなりますよ、という話だった。

そして

「永井さんも『試験どうだった?』って聞かれませんでした?」

とその先生に聞かれたのだが、私には全然記憶がなかった。

全く聞かれなかったか、聞かれたとしても記憶に残らないような他愛もない会話だったのだろう。

そう言われると、「他の家庭はそうだったの?」という感じだ。

そういえば確かに、親から勉強しなさいしなさいと言われるという話を、私はどこか他人ごとのように聞いてきた。

私はそんなこと言われなかったからだ。

いや、むしろ「勉強しなさい」と言われないどころじゃなかった。

私は中学の時のある中間テストで、5教科の平均で98点を取ったことがある。

それを父親に話したら

「そんなものは何の役にも立たない」

と言われたぐらいだったのだ。

なんとも自由なパパである笑

そういうの、嫌いじゃない。

そんな父の「教え」を受けたは私はその数年後、埼玉県内でも有名な進学校に行き、高校から始めた音楽で音大に行った。

勉強ができても「何の役にも立たない」らしいので、音楽だった良いだろうと思ったら、音大も音大でブーブー言われたのだが笑

40歳になった今振り返ってみると、私は本当に自由に育ててもらったと思う。

昔は色々ぶつかったけど、今は「良い親に当たったな」と思っている。

ひょんな会話から自分の人生を振り返ったのだった。