今日も気ままに語っていく。
最近、本当に電車に乗らなくなった。
正月に家族に会いに、3カ月ぶりに電車に乗ったのが最後だ。
私は車にも乗らないので、あとは全部徒歩と自転車。
つまりほとんど生活圏内から出てない。
でもそれで全く困っていないのもありがたいことだと思う。
自転車でいける範囲に全てがある。
そこにない買い物はAmazonで買えば翌日に届く。
逆にダメになってしまうんじゃないかと思うほど、便利な世の中である。
それにしても、仕事まで完全に家の中だけで済んでしまうのも不思議な感覚だ。
私の仕事は
「個人宅のピアノ教室さん向けに(たまに他の楽器の教室さんもいるけど)、ホームページを作成して、そのHPを使ってのピアノ生徒募集(集客)が軌道に乗るまで二人三脚でお手伝いする」
というものだが、これをするのに1歩も家から出なくていい。
なんてものぐさなヤツなんだと思わなくもない。
私の仕事は、LINEと、メールと、電話と、Zoom、そしてインターネット、これだけで済んでしまっている。
完全テレワークである。
それでもコロナの前は、新宿の貸会議室でセミナーをやったり、音楽教室の先生が集まる場でウェブ集客のお話をするので呼んでもらったりという事もあった。
今となっては随分遠い昔のように感じる。
今はセミナーはオンラインに移行して全てZoomでやっているが、新宿でやっていた時は、長野や広島や岩手から、わざわざ来てくださった方もいた。
今思っても本当にありがたかった。
そうして、わざわざセミナー会場まで足を運んでくれた方には、直接顔を合わせたことがある。
でも今は、直接会ったことがないお客さんがほとんどだ。
ネットで永井の事を知り、Zoomでセミナーを受け、LINEでやりとりして、電話で詳しい話を聞いて、と、直接会わずに事が済んでしまう。
私が東京の自宅から1歩も出なくても、岩手でも長野でも広島でも、四国でも九州でも沖縄でも、つながってパートナーとして仕事をし、遥か離れたピアノ教室に現地の子ども達が集まっていく。
不思議だ。
便利と言えば便利である。
もしこうした技術がなかったら、私のお客さんは今も生徒が集まらず苦しんでいたかもしれない。
それはそれとしてあるのだが、やっぱり何か違う感じも、正直しないでもない。
私のようなウェブ屋が言うのも何だが、やっぱり人間の基本はフェイス・トゥ・フェイスなんじゃないかと、このコロナ禍にあって改めて思う。
そうも言ってられない理想論ではあるけどね。
でも、そもそも論として、人間と言う存在は、他者との繋がりあって初めて成立するんだと思う。
仕事とか経済とかいう話以前の、根本的な話として。
そしてウェブ、オンラインという繋がりは、何と言うか、弱いと言うか、便利なんだけど物足りない、何か違う、そんな感じがする。
便利ではあるけど、手放しで良しとは言い切れないものを、私は感じている。
でもそういう意味では幸い(?)、ピアノ教室業界の「テレワーク」、つまりオンラインレッスンはあまり広まっていない。
この業界のお客さんの大多数は、親も子も対面レッスンを望んでいる。
良かった。健全だ。
せめて子ども達には、ディスプレイではない、人の温もりを受けて育ってほしい。
正直安心しているというのが私の本音である。
私と私のお客さんとの繋がりはほぼオンラインのみだが、お客さんの先生と生徒さんとは、フェイス・トゥ・フェイスの繋がりが広がっている。
ま、それで良しとしようじゃないか。
今のところ、そう思っている。
「答え」は後になって言えるものだろう。
今は柔軟にやっていくしかない。
今日はここまで。