先日ニュースを見ていたら、ある居酒屋さんの取り組みが紹介されていた。

銀座付近の居酒屋さんで、この緊急事態宣言でお酒が出せず、お客さんが来ない。

そこで、フルーツのサンドイッチみたいなのを作って、街ナカで売ろうという取り組みだ。

ピアノ教室はこんな時でも生徒さんが来てくれるからありがたい。
例年ほどではなくても、新規入会の生徒さんだってちらほらいるくらいだ。

それに比べ、居酒屋さんは大変だなーと、思って見ていたら、これがなかなか面白い。

というのは、銀座の繁華街を売り歩くよりも、ちょっと外した住宅街よりのほうが売れ行きが良いのだそうな。

へぇ~~!!

なんでだろう?
どういう心理なんだろう??

私もマーケターのはしくれである。
日々ピアノ教室の生徒募集を見ているから、他の業界の集客事情も気になる。

ウェブでもリアルでも、人間の買う買わないの心理には大変興味があるのだ。

こんな時期だから、フルーツのサンドイッチもお家で食べたいのだろうか?

だからお客さんの生活圏まで踏み込んだほうが売れるということか?

単純な人通り、目に付く数だけでは言えないというのが面白い。

さらには、公園の前で販売するのも好調だという。

やはり子供とその親が集まるから、そこで目に入ると食べたくなるのだろうか。

うちの近所の羽根木公園でも、冬には焼き芋の、夏にはアイスクリームの販売車が公園の入口あたりに止まっている。

フルーツサンドもそういうことなのだろう。

コンビニやスーパーのレジのそばにお菓子をおいて、並んでいる客についで買いを促すのと同じ戦術である。
「目が食べたい」を誘発するあざといテクである。

おもしろいな~。

となると次は、この話をピアノ教室の生徒募集に応用できないか?
と考えるのがウェブマーケター永井なのである。

単純に考えると、公園とか幼稚園とか公民館とか商店街の夏祭りとか、子どもが集まるところでチラシやリーフレットを配るのも今でも有効かもしれないということだ。

ちょっとしたアメやチョコレート付きのチラシなど、スイーツで釣るあざとい手もあるかもしれない。
まぁこれだって昔からあるティッシュ付きチラシと同じ原理だ。

今はピアノ教室の集客もネットの時代とは言え、チラシという紙媒体の力も侮れない。

どんなにウェブだオンラインだとテクノロジーが進化しても、やはり営業の基本はフェイス to フェイスなのではなかろうか。

地域にもよるとは思うが、ピアノ教室の生徒募集も、柔軟に捉え、時には足を使い、汗を流すことも有効なのかもしれない。