私の母が実家でピアノ教室をやっていて、ピアノ生徒が増えなくて困っていた時に、ホームページを作成してピアノ生徒を集めてあげた話は、このホームページで一番読まれている記事である。
だから私の母がピアノ講師でやることは、私のお客さんは皆さんよくご存知だ。
ところで、今まで一度も私のホームページに書いたことがなく、お客さんに話すこともないのだが、実はうちは親父も音楽をやっていた人間である。
ギター弾きだったのだ。
昔若い頃にどこかの楽器店でクラシックギターを教えていたそうで、当時母もそこでピアノを教えていたのが出会いのきっかけだったという馴れ初めを聞いたことがある(本当かどうかは疑わしいが)。
だがギターでは食っていけなかったらしく、私が物心付いた頃には父は保険屋になっていた。
確かにクラシックギター教室となると、そもそもそんなに人口が多くないジャンルだから、なかなか生徒は集まらないだろう。
私が楽器店の教室に勤めていた時もクラシックギターの教室はあったが、他の楽器と比べても問い合わせは比較的少なく、生徒が増えにくいレッスンのひとつだったという印象がある。
そんな父は、保険屋になってからもギターは細々と続けていた。
私も小学生の頃は、父が弾く「禁じられた遊び」をよく聞いた記憶がある。
昔はクラシックギターの講師だったと言うが、私が小学校の高学年か、中学生になった頃だろうか、途中からフラメンコギターに凝りだしていた。
クラシックギターとは使う筋肉が相当違うのか、「昔ギターを教えていた」というのが信じられないほど、父のフラメンコギターはアレだった(本人はそこそこ自信あったみたいだけど)。
そんな父が私にはいた。
さっきから過去形なのはもういないからだ。
ま、私のお客さんはほとんどが、ピアノ生徒が増えなくて困っているピアノ教室の講師さんだから、母のピアノ教室ホームページを製作し生徒を集めた話ばかりしている。
親父はお呼びでないということだ笑
今回は珍しく私の父の話をしてみた。