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永井です。

今回は「自分は何の特徴もない “普通” のピアノ講師だ」と思っているピアノ教室の先生に向けたお話をしてみます。

自己肯定感に満ちあふれた、ピカピカの自己像をお持ちの先生は、今回はスルーしていただいて大丈夫かと思います😅

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「私には特別なものなんて何もありません……」

さて、今月の上旬に、ご近所のピアノ教室さんと1日違いでホームページ制作のお申し込みをいただき、その地域での永井のキープ権を無事獲得された、群馬のS先生と、ホームページ制作のお打ち合わせを先日電話で行いました

ホームページを作成するにあたって、そこにどんな内容を載せるかということをいつも電話で固めていくんですけれども、この時によくご相談というか、心配として上がることがあるんですね。

それは

「教室の特徴とか方針みたいなものがあったら載せましょう」

ということを私が言うと

「特にそういったものはありません」

あったとしても

「こんなのはありきたりなんじゃないか……」

↑みたいなことを、とーってもよく伺うんですね。

先日のS先生もまさにそうでした。

本当に何もないのか?

でもね、よくよくお話を伺うと何もないことなんてないんですよ。

それなりの年齢までピアノを続けてきて、ホームページを作ってまで教室をこれからもやっていきたいというだけの想いを持っている方ですからね。

何の考えも、願望も、理想像も無いなんていうことはないんです。

もし本当に無かったら、そもそも教室をやろうなんて思わないだろうし、楽器自体とっくの昔にやめてると思うんですよね(楽器を続けるのって大変ですからね)。

やはり何かしらの想いとか情熱があるからやろうとするわけです。

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「普通」は本当に無価値なのか?

そういう想いがあったとしても

「こんなことはありきたりなんじゃないか」

「特に価値なんて無いんじゃないか」

↑なんてこともよく聞きます。

でも、そんなふうに思う事はないと私は思うんですよね。

「同じことを言っている人がいる」ということは、「価値が無い」ということなんでしょうか?

確かに「差別化」という事はよく言われますが、一方で、みんながみんな、特別で独創的なもの、世界で唯一無二のものを、いつも、何に対しても求めているわけではありません

これは日本独特の感覚かもしれませんが、何とも不思議なんですけど

「普通という価値」

というのがあるんです。

「普通」が価値であるって、考えたことありますか?

普通でいい、普通がいい。
↑こういう風に思ったことないですか?

特別なものと、普通のものがあった時、普通のほうを選ぶ。

「普通でいいんです」って。

そういうことって、普段生活していていくらでもあると思うんですよ。

町のピアノ教室だって同じです。

  • 音大の大教授がやっているピアノ教室
  • 有名なピアニストがやっているピアノ教室
  • 生徒をコンクールにバンバン入賞をさせるピアノ教室
  • 普通のピアノ教室

↑こうしたピアノ教室が近所にあったとして、「普通のピアノ教室は普通だから選ばない」ということは、一体どれくらいあると思いますか?

もしあなたがピアノの先生ではなく、小さいお子さんを子育て中のママさんだったら、どの教室に我が子を預けようと思うでしょうか?

「普通のピアノ教室」はそんなに論外ですか?

こういうことがあると思います。

ですからね、「普通だ」「ありきたりだ」なんて理由で萎縮する必要は全くない、と私は思いますよ。

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そもそも「普通」って?

まぁ、ここまで言っておいてナンですが、さらにもっと言ってしまうと、

「ピアノ講師としての普通」なんてのは、本当に存在するのだろうか?
という疑問さえ私は持っています。

冷蔵庫や電子レンジだったら「普通」の製品というのはあるかもしれません。

食材を冷やす機能がついている。
食材を温める機能がついている。

↑もしこれだけの箱だったら、それは紛れもなく「普通の冷蔵庫」「普通の電子レンジ」と言えるでしょう。

ではピアノ講師の「普通」ってなんだ?と考えてみると、その定義は私にはすぐに出てきません。

というのはピアノの先生というのは、モノではなく人間だからです。

人間というのは、当然ながら全員が違いますよね。

人柄も、個性も、こだわっていることや、大切にする視点も価値観も、みんな違うわけです。

全員が違う、多様な存在において「普通」とは何か?
なんだかもう、夜も眠れなくなりそうです笑

実際、私は今まで何百人のピアノ講師さんと話してきたか分かりませんが、見事に全員違いました。

当たり前なんですけど、実際、本当に皆さん個性が違うんですよ。

タイプのようなグループ分けはある程度はできるかもしれませんが、皆さん個性的というか、違いというのは結構あるものです。

「S先生はS先生という存在」なわけですね。

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あなたの市場価値は、あなたの自覚とは関係がない

そしてここで1つ、重要なポイントがあります。

それは

「先生ごとの違いは、本人の自覚と関係なく存在する」

という事です。

ご本人が自覚しようがしまいが、違いは違いとしてある、ということです(ものすごく当たり前なんですが😅)

そして、先生自身が自覚しようとしまいと、そうした個性の違いを見て、保護者の方はピアノ教室の先生を探します

要は「本人の認識と他人の評価はイコールではない」ということですね。

「私はこうだ」≠「あなたはこうだ」ということです。

ご自分としては何でもない「普通」だと思っていても、人はそうは見ないかもしれない、という事がいくらでもあるわけです。

これが意味するのは、

あなたの市場価値を決めるのは、あなたではなく他人であり

あなたが価値がないと思っているから、他人にとっても価値がないとは限らない

つまり

あなたの市場価値は、あなたの自覚とは関係がない

ということです。

少し理屈っぽく聞こえるかもしれませんが、これは決して机上の空論ではなくて、私は今までこういうピアノ講師さんを何人も見て、教室を再建させてきました

実際に何度も目にしてきたことなんですよ。

平たく言うと「いや、意外と売れるもんですよ👍」「やってみないと分からないもんですよ」という事です(雑にまとめたなー)。

なので、先日の群馬のS先生も

「こんなことはありきたりなんじゃないか」

なんてことをおっしゃっていたんですけど、たぶん大丈夫ですよ。

ご本人としては「ありきたりだ」なんておっしゃっていましたが、たぶん買い手は全然付くと思います。

S先生に習わせたいという親御さんは、全然普通に現れるだろうと私は読みました。

これからなんとか、年内のホームページ完成を頑張って間に合わせて、年明けからの春募集の波に臨んでいきましょう!

楽しみですね😊

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