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永井です。

今回は、お子さんにピアノを習わせる保護者の方に、お家でのピアノ練習の大切さを納得してもらうための、1つのアイデアをお話ししてみたいと思います。

ピアノをスイミング等のように勘違いされる保護者さん

お子さんのピアノ教室を探す保護者さんの中には、スイミングなどのように、ピアノ教室もレッスンに通わせているだけで弾けるようになると思っている方が、たまにいらっしゃるようですね。

「ピアノは家での練習が必要だ」ということをそもそも知らないわけです。

ピアノの先生からすると信じがたいかもしれませんが、こういう方も実際にいらっしゃるんですよ。

もしかしたら、世の中いろいろなことが便利になって、インスタントになってきているので、ピアノに対してもなんとなくそんなイメージを持つのかもしれませんね。

他には、練習が必要だということを知ってはいても、ゆるいというか、お子さんに練習を促そうという意識があまりない保護者さんも少なくないようです。

なのでこの辺の啓蒙と言うか、保護者さんに練習の大切さを知ってもらうということも、ピアノ教室の先生には常につきまとう課題なのではないでしょうか。

相手が素人さんで、知らないだけ、分かっていないだけなのであれば、それを伝えていく努力も必要なのではないかと思います。

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ピアノの難しさを伝えれば納得する?

つい先日も、私のお客さんの福岡のピアノ教室のS先生から、保護者の方にピアノの自宅練習の大切さを伝えるブログ記事の、添削のご依頼をいただいたんですね。

S先生は2019年の7月から、もうかれこれ4年以上、うちのホームページを使ってくださっていて、今月は1年ぶりのコンサルでした。

ホームページを作って1年半後の2021年春に生徒30人超で満員となり、その後もずっと満員ではあるのですが、生徒さんは毎年、緩やかに入れ替わっているわけです。

「やっと先日、先生に『満席です』の報告ができて、私はテンションあがりっぱなしです😆」― 福岡のピアノ教室 S先生の声

なのでこのS先生も、新しく入って来られた保護者さん達に、練習の大切さを伝える努力をされているわけですね。

そんな経緯で、新しく入った保護者の方に練習の大切さを伝えよう、というブログを書かれたわけです。

で、どうでしょうか。

あなただったら、ピアノのことをよく知らない一般の方にどうやって、ピアノは練習が必要であること、大切であることを伝えますか?

そもそもなぜ練習が必要かと言ったら、簡単には弾けないからですよね。

なのでS先生も最初は「ピアノというのはこんなに難しいから練習がいるんだよ」みたいな文章を書かれていました。

両手は10本の指を動かしつつ
耳は音を聞きつつ
目では楽譜のちょっと先を追い
脳はちょっと先の楽譜を覚えつつ
次の動きの命令を手に送る

↑みたいな、よく見るアレですね。

実際そうなんでしょうけど、私はそれを拝見していて

「なんか難しいな、ど素人さんに話すには専門的すぎないかな」

というように感じたんですね。

これでピンとくるんだろうか?
しっくり、納得できるんだろうか?

そんな風に感じたわけです。

決して悪くはないし、全く伝わらないということはないでしょうけどね。

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これなら練習の必要性がピンとくる!?

それで私も考えたわけですよ。

どう伝えたら、ど素人さんでもピンとくるかな?

そもそも何でピンとこないんだろう?と考えてみると、「経験したことがないから」なんじゃないかなと思ったんです。

ピアノって、全く触ったことがない人からすると未知の世界ですからね。

未知の世界のことについての話だから

「はぁ、そう言うならそうなのかな?」

という感じで、頭では分かってもピンとこないのではないか。

だったら、誰もが経験したことのあることに置き換えてみたら、「なるほどね」って納得するんじゃないか

そう思ったわけです。

そこで、例えばバスケットボールです。

最近、日本選手の活躍で沸いていますよね。

バスケだったらたぶん、小中学校の体育の授業で誰もがやった経験があるんじゃないでしょうか(もしやらない地域があったらごめんなさい)。

たぶんあなたも体育の授業でやったと思いますが、シュート入りました?

たぶん、入ったり入らなかったり、届かなかったりしたんじゃないでしょうか。

あれはたぶん誰でも、練習しないとうまくならないことを「体で知っている」と思うんですよ。

手首の使い方とか、
腕の力の入れ具合とか
リングまでの距離感覚とか

↑こういう事を、何度も反復練習しないと、そう簡単には上手にできないことを経験的に知っていますよね。

なのでこういう、誰もが体で知っていることに置き換えてあげるわけです。

ピアノも全く同じなんだよ
ピアノだと手指のこんなトレーニングがいるんだよ
ピアノだと鍵盤の距離間隔というのがあるんだよ

そう伝えてあげると、バスケの「知っている身体感覚」に置き変わって「あぁ、なるほどね」「それはすぐにはできないよね」という実感が湧くのではないでしょうか。

細かいことまでは伝わらず「なんとなく」かも知れませんが、「練習が必要なんだ」ということを納得してもらえれば、それで十分なんじゃないかと思うんですよね。

あなたはどう思いますか?

今回の見方は、練習においてだけでなく、ピアノ教室における他のいろんなことの伝達にも応用できると思います。

ピアノの話というのはとても専門性の高いものですが、こんな風に「○○の△△みたいなものですよ」と、相手がよく知っているものに置き換えてあげると、スムーズに伝わることもあるかと思います。

「紙鍵盤での練習は、畳の上で泳ぐようなもの」とか?笑

1つの「コミュニケーションのカード」として引き出しに入れておくと、どこかで役に立つかもしれませんよ ^ ^

おしまい。

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