昨日は午前中に私が開催している「ピアノ教室 Web 集客塾」を行なった後、午後は私が参加する側の塾の日でした。

私の経営戦略の先生であり、コンサルタントとしての先生でもある藤屋伸二先生の経営塾です。

昨日はこれから事業の経営戦略を組み立てていくにあたり、10年後の未来がどうなっているか?というところから、10年後の事業のあるべき姿を描き、そのために3年後にはどうなっているべきかを描き、そのために今やるべきことを描く、そういう回でした。

「戦略とは、将来のために今やるべきことを決めること」
なのだそうですよ。

それでまあこの一か月、私もこの課題に取り組んでいたのですが、私も一人のコンサルタント、先生業なので10年後にまず気になるのはやはり人工知能 AI だと思いました。

「 AI によって消える職業」

みたいな話が言われるようになって久しいですが、やはり今後もこの方向で時代が動いていくということはしっかり見ておかなければならないことだと思います。

そしてこれは私だけではなくて、ピアノ教室の先生も念頭に置いておかねばならないことなのではないかと思います。

「 AI なんぞに芸術が分かるものか」

という考えもあると思いますし、それはそうだとは思いますが、それでも全く脅威にならないと考えるのは甘いんじゃないかと私は思っています。

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ある程度答えの決まっているもので、客観的に計測できるもの対しては、 AI は強いんじゃないかと思いますよ。

例えば楽典とか聴音とかのソルフェージュ関係ですね。

これはもうマルバツがはっきりしているものですから、生徒の回答を測定できるテクノロジーができてしまえば、正解やアドバイスを AI が伝えることは可能なんじゃないかと思います。

特に小さい子なんかは飽きっぽくって、手を焼いている先生方も多いんじゃないかと思いますが、 AI であれば、ディスプレイに先生と称するアニメのキャラクターを出して、そのキャラクターが子供に話しかけるような形でソルフェージュのレッスンをすることもできるかもしれません。

コンピューターのディスプレイであれば子供が喜びそうなアニメーションや、エフェクトなどをガンガン使って、子どもの興味を釘付けにするようなことだって可能かもしれません。

この辺りは、下手な先生よりよっぽど AI の方が有利かもわかりませんよ。

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他にはピアノ弾くにあたっても、音楽性とか芸術的な部分についてのアドバイスは難しいとしても、機械的な部分については結構な精度まで行ってしまう可能性もあるかも分かりません。

お手本となるようなピアニストたちの筋肉や骨格の動きを大量に AI に学習させて、それとの違いを生徒さんに伝えるという形であれば、ピアノの機械的側面の実技指導だって AI には可能かもしれません。

ピアノの前に骨格や筋肉の動きがわかるセンサーをおいて、それを見て AI が判断する形でしょうか。

指導のキャラクターや厳しさも色々選ぶことができて、すごく優しく甘く教えてくれる先生や、ビシビシと厳しく教えてくれる先生など、色々な設定ができたり、すごいイケメンのビジュアルの先生とか、絶世の美女の先生が教えてくれる、なんてこともおそらく技術的には可能になっていくんじゃないかと私は思っています。

このコロナ禍でズームが流行って、パソコンやスマホのディスプレイを見てみなさんコミュニケーションをとるようになりましたが、最近は仮想空間(メタバース)なんて技術が出てきていますよね。

Facebook が社名を「メタ」に変更したことで一気にその名前が有名になったかと思います。

もしかしたらピアノ教室も今後はこうした仮想空間(メタバース)に作られて、そこで立体的な、まるで本物の先生がそこで教えてくれるかのように、 AI の先生にピアノを習う日も来るかもしれません。

脅威という意味では怖いと言えば怖いけれども、楽しみと言えば楽しみな気もします。

まぁ実際はどうなるか分かりませんし、この方向に行くとしてもすぐにパッと変わるわけではないでしょうけれども、「もしかしたらこんな未来が来るかもしれない」と思って、注意深く世の中を見ていくことは大事なんじゃないかと私は思います。

昨日はそんなことにも思いを巡らせた経営塾の日でした。

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