数日前、ある県で某音楽教室の先生(いわゆる○○講師)をされている方から、LINEメッセージを頂きました。

最近はめっきり稼働効率が悪くなり、生計が立たなくなるほど報酬が減り、これからどのようにしていこうか非常に悩んでいる、との切実なご相談です。

※内容に配慮して秘匿性を高めてご紹介します。実話です。

今回の方からは、最初のLINEを返信した時に

「誰にも相談ができず、毎日毎日悩み続けておりましたので、業界をよくご存知の方にこのようにアドバイスいただけたことは大変嬉しく存じます。」

というお返事をいただきました。

今回の方は思い切って私にご相談くださいましたが、同じように苦しんでおられる方は、おそらく日本中に相当いらっしゃるのではないかと思います。

他ならぬ、今これを見ているあなた自身がそうなのではないでしょうか?

本当にお気の毒で、私もなんとか助けてあげたいとは思うのですが、内容が内容なので、同じように、きっと誰にも言えず、一人で苦しい思いに耐えている方も多いと思うので、少しでも何かの参考や希望になればと思い、今回このお話をしたいと思いました。

今回の方は、現在50代で、お子さんもようやく成人し、この先をどう生きていくかというライフステージにいらっしゃいます。

なのでやろうと思えば、まだこの後の講師人生が20年くらいはあるということですね。

今までは勤め先の音楽教室から仕事をもらってやっていけたけれども、だんだんそうはいかなくなり、生活もままならなくなってきている。

かと言って今から転職しようにも、、、

同じような状況の○○講師の方、少なくないんじゃないでしょうか。
どうでしょうか。

一体どこに相談したらいいんでしょうか?

誰に言ったら助けてくれるんでしょうか?

なかなか言えるものではないですよね。
苦しいのではないかと思います。

今回のLINEメッセージを見ていて、私は実家で今もピアノ教室をしている母のことを思い出しました。

もう今から8年前ですが、私の母の時も、生徒が減ってしまって生活費にもならないから、介護のパートでも始めようかしら、なんてことを言い出したのを覚えています。

当時母は63歳でしたが、数年前に腰痛の手術をしていたのに、今更介護のパートなんてやらせるわけにはいきません。

それで母の場合は、私がHPを作ってあげて、教室を再建できて、70を過ぎた今でも、自分で生活費程度は稼いでくれています。

今回ご相談くださった先生は、当時の母よりもだいぶお若いので、その分まだまだこれからの人生もあるということですよね。

今まで生きてきたレールにこのまま乗っていれば、今後も生きていけるのか?

とてもそうは思えない現状が目の前に現れているわけです。

しかしこの先生は、幸いと言っては不謹慎かもしれませんが、ご自宅でレッスンをする環境をすでにお持ちでした。

これは決して当たり前のことではなくて、環境的に自宅ではレッスンできなかったり、改装工事が必要だったり、テナントの物件を借りなければいけなかったり、そういう先生も世の中には沢山いらっしゃいます。

自宅でレッスンできる環境が既にあるなら、それは立派な経営資源です。

教える技能も経験も十分にある。

「お金を生み出す元手はすでにある」
という事です。

これを使わないのはもったいないですよ。

そういうことをお伝えしました。

私の母のようなコースに人生行路を切り替えることは、今からでも十分に可能なんです。

今の音楽教室との関係をどう調整しながら切り替えていくか、あるいは両立させるのか、今後の課題はいろいろと大変だろうと思いますが、できないことではないはずです。

まだまだ今後の人生もありましょうから、じっくり考えてみてくださいね、そういうお話をさせていただきました。

これから何を選択するにしても、大変だろうと思います。

時代を見切る判断力、勇気、決断力、行動力が問われることでしょう。

今、人生の大きなターニングポイントにいるのは間違いありません。

今回の先生や、同じような苦境に立たされている方の人生がこれから好転し、「音楽をやってきてよかった」と、心の底から笑って思える人生が拓けることを切に願っています。

最後に、私でよければ力をお貸しします。

私の力はこういう方のためにある、こういう方をこそ救いたいと、心底思って独立し、私はこの仕事をしてきました。